目次
このブログの趣旨と目的
このブログでは自分の仕事について悩み始めた若手教員が「夢をかなえるゾウ0」のガネーシャの教えを一つずつ全て実践をすることで本当の夢を見つけ、転職するまでの道のりを記録していきます。
私がこのようなブログを書くことの目的は3つあります。
一つは私自身の「本当の夢を見つける」ことです。ブログを通して世界に自分の取り組みを発信することでガネーシャの教えを確実に実行できるように強制力を持たせることができると思いました。
二つ目は、今の仕事や、自分の仕事の選択に疑問を持っているあなたのように悩んでいる私のような若者がここにいるということを伝えることです。そして私と一緒に戦ってもらいたいです。ぜひ私と一緒にガネーシャの課題を実践して、コメントでその感想を伝えてほしいです。
3つ目は、シンプルに「夢をかなえるゾウ」シリーズのファンとして、この作品をもっとたくさんの方に読んでもらいたい、そしてこの小説について語り合いたいという願いを叶えることです。もちろん挿絵が魅力的な本で楽しむこともおすすめですが、私の一番のおすすめはオーディブルで岩崎了さんの朗読で楽しむことです。
ちなみにオーディブルなどを使って音声学習をするのであれば、ワイヤレスイヤホンは必須です。私のようなイヤホン初心者の方にはアンカーのこちらのイヤホンがおすすめです。
値段、音質、ノイズキャンセリング機能、操作性、どれをとっても十分なクオリティです。これ以上のクオリティは私には差が識別できないと言うだけですが…。
このブログの目的の詳細は「若手教員が夢をかなえるゾウ=ガネーシャの課題を実践して最高の転職をするまでのブログ0」をご覧ください。
Twitterでは今までの課題の再実践や、その週の課題の中間報告的なことをしています。ぜひこちらもチェックしてみてください。
ガネーシャの課題一覧
- 日の出を見る
- 好きな匂い、物、人、場所を見つける
- やりたくない依頼を断る 自分の欠点や弱さを告白する
- 生活に初めてを取り入れる
- 自分の感情・感覚を丁寧に観察する
- 実物を見る
- 過去の出来事を「伏線」ととらえ、希望を持ち続ける
- 興味を持ったことを一歩深める
- インターネットを一日断つ
- 自然の中でゆっくり過ごす時間を持つ(今回)
- 虫の役割を知り、大事にする
- 名作を鑑賞する
- やりたくないことを全部書き出し、やりたいことに転換する
- 怒りの気持ちを伝える
- 苦手な人の信念を読み取る
- 自分と違う分野・文化の人と話す
- 仮体験する
- 欠点や負の感情を「自分の一部だ」と思う
- 自分と同じ痛みを持つ人を助ける
- 誰かの「ありのまま」を愛する
今回の課題:自然の中でゆっくり過ごす時間を持つ
この課題の目的
ガネーシャが紹介している「ユング」とは、フロイト、アドラーと並ぶ三大哲学者の一人と言われています。引用の中でユングは「家を建てた」とありますが、これは
A「大阪城を建てたのは誰でしょう?」
B「豊臣秀吉!」
A「正解は大工でした〜」
という類の引っかけ問題も作れない意味で、ユングがその手で建てた家です。それも彼が50歳くらいの時の話です。手伝ってくれた人はいたようですが、自分の手で石を積み、ハンマーを持って初老の男性がこの塔を立てたのです。私は「ユングどんなやつやねーん」と思いました。「興味を持ったことを一歩深める」をするしかありません。
一歩深めるのにとても便利なのがYouTubeです。ケービーさんという、オカルト、スピリチュアル、都市伝説、哲学についての動画アップしている方の解説を参考にしました。とても面白いし、2倍速で見れば20分で前後半見れるので、ユングに興味が湧いた方は見てみてください。前編 後編
カール・グスタフ・ユング(1875〜1961)はスイスで、牧師の父と霊能力者の母のもとに生まれました。母が霊能力者!もう面白いです。霊能力者の母を持つユングはスピリチュアルなことに加え、考古学と医学という三つの分野に興味を持っていました。その三つを併せ持っていたのが精神医学でした。彼は大学で精神医学を学び、トップの成績で医師の国家試験を合格しました。以前調べたコッホも主席で大学を卒業していましたが、大きな功績を残すには基礎学力はある程度重要なのでしょう。夜神月とLも東大に満点合格していましたし。
ユングは精神医学の道を進んでいく途中で、エンマという女性と結婚をしました。そして結婚した2年後に患者の一人であるザビーナという女性と不倫をしました。
コッホはまだ離婚して再婚だったけど、ユングは不倫かよ!しかも患者と不倫って、アイドルとファン、教師と生徒と並んで禁断のやつ!!(アイドルとファンはそこまでか)
ユングの人生にどうこう言う資格は私にはありません。全てユングの責任です。それを背負った上で幸せに生きる権利がユングにはあります。そうこうしている間にユングは、フロイトの本『夢判断』に出会いました。その本に大きな感銘を受けたユングは6年後に実際にフロイトと師弟関係を結ぶことになります。しかし、ユングとフロイトは彼らが唱える「無意識」という概念への見解の相違で袂を分かつことになります。
その後50歳の頃に、ユングは心の休息地として引用にも出てきた「ボーリンゲンの石の塔」を作り始めます。ユングは人の心と向き合う精神科医の第一線を走り続け、多くの患者を助け、現代にも残る学説を唱えてきました。世界から求められることが多すぎて、自分自身と向き合う時間を持つことができていませんでした。それゆえに、誰からも干渉されず、一人で時間を過ごすことができる場所を自ら作ったのでしょう。
ユングが唱えた代表的な概念に今回の課題に関わるものが2つあります。影(シャドウ)とペルソナの2つです。聞いただけでワクワクするワードです。以下では影を「シャドウ」と書きます。かっこいいので。
シャドウとは、二面性のある人間の性格における裏側を指します。普段自分が人に見せたいとおもっている、理想としての自分います。しかし、人は誰しも理想とは真反対のシャドウを裏側に秘めているという考え方です。子供に提出物の期限を厳しく守らせようとする教師が自分の提出する書類の締め切りを守れないなんてことも、もしかしたらあるのかもしれません。まさかないとは思いますが、絶対にないとは言い切れません。また、人は自分のシャドウを他人に投影する癖があるようです。自分の中の認めたくない一部を他人に押し付けることで安心したいとか、心の奥底で強く意識していることだから人のそういった面が目につきやすいとか、そのような理由だと考えます。
ペルソナとは、人が社会で生きていく上で役割や立場に合わせてかぶっている仮面のことを指します。私の場合、職場では学校の先生の仮面を、実家では3人兄弟の末っ子の仮面を、友達といる時はその相手の友達という仮面を、常に何かしらの仮面をかぶって生きています。これは人間が人間の社会で生きていく上で必要なことです。しかし、問題はペルソナの付け替えがうまくできなくなることです。現代で最も多いのは仕事をするときのペルソナを外せなくなることでしょう。休みの日なのに、学校の先生である自分が、まだまだ未熟な授業力を上げる努力をすることよりドラクエを優先してやってていいのか、とか思ってしまいます。呪われた装備のように顔から外れなくなったペルソナは幸せな生活の妨げになり得ます。
ユングは自身のシャドウを自分自身のものとして正面から向き合ったり、精神科医としてのペルソナを外し、本来の自分自身と対話をしたりするために石の塔での時間を過ごしたのでしょう。
改めて今回の課題の目的は、誰からも干渉されない自然の中で一人きりになり、自分自身と対話することです。
実践した結果
一つ目のサウナで瞑想は、「インターネットを一日断つ」の実践で果たすことのできなかったサウナのリベンジでした。サウナという人工施設を使っている時点で完全なる自然とは言えませんが、いわゆる「ととのい」タイム(サウナに入ってから水風呂に浸かり、外のベンチで休んでいる時間)を過ごす場所が自然の中と言っても差し支えないくらい、目の前が人間社会を一切感じさせない林なのです。そして、入浴中はもちろんインターネットを使うことができないので誰からの干渉も受けません。目的を果たすには十分な条件が揃っていました。ただし、時間を測るときはApple Watchというかなりのハイテクノロジーに頼っています。目が悪く、裸眼ではサウナ室の時計が見えないのです。
サウナにいるときの他では出せない自然要素が一つあります。それは全裸であることです。仮面どころか、服すら着ていません。自分が先生であることも、兄弟の末っ子であることも、誰かの友達であることも全て関係ない世界に入ることができます。サウナに来れば、学校の先生もお医者さんも大スターも等しく「ととのい」たいだけの全裸の人間です。
そして、私のおすすめのサウナの楽しみ方があります。それは瞑想をすることです。最近というか、だいぶ前から瞑想が心にも体にも良いというのは有名な話ですが、まだまだスピリチュアル感が否めない方も多いと思います。私もアメリカ留学中に最初の1分を瞑想で始める授業を受けている時には、なんだか宗教みたいで不気味だなと思っていました。正直いまだに効果を実感するまでには至っていません。しかし、サウナに来たら瞑想くらいしかすることがないから瞑想をします。おすすめはApple Watchの「マインドフルネス」というアプリです。「あなたが着手していることで大切だと思う価値観について考えてください」や、「あなたが情熱を持てることを考えてください。それがあなたを充実させる感覚を思い出して楽しんでください」のような感じで瞑想中に考えることのお題を出してくれます。ついでに時間も測ってくれるし、脈拍も測ってくれるので一石三鳥です。Apple Watchがなければ、自分の呼吸に集中するというタイプの瞑想がおすすめです。吸った時間の2倍の時間息を吐くことをひたすら繰り返せばOKです。とにかく、自分の考えや、体の状態などに向き合うことしかすることがないという環境に身を置くことが大切です。サウナに行きましょう。
二つ目は遺跡公園で日記です。サウナで最高にととのった後に、いよいよ自然に囲まれるために前回の課題で偶然見つけた遺跡公園へ足を運びました。車にスマホは置いて、日記を書く用のiPadを片手に私は公園へ繰り出しました。そしてこんな感じのテーブルの上でiPadに日記というか、自分が思っていることを思っているままに文字にしていくという時間を過ごしました。
自分の頭の中にある考えやモヤモヤなどを文字に起こすことを、イキった言い方をすると、エクスプレッシブ(感情を表現する)・ライティングと呼びます。エクスプレッシブ・ライティングには自然の中でなくても以下のような絶大な効果があると様々な研究で述べられています。参考
- ネガティブな感情が減り、幸福感が高まる
- 頭が良くなる(認知機能の上昇)
- 感情コントロール力が向上する
- 免疫力が向上する
- 自分を客観視することができるようになる
今回一番大切になるのは、最後の「自分を客観視することができるようになる」という点です。今ここにいる自分自身の思考と対話をするのは不可能に近いことです。鏡で自分の横顔を見ようとするようなものです。光以上の速さで動けなければ、見た時には前髪がゆさっと揺れた正面の顔しか見ることはできません。しかし、文字にして自分の考えを残しておけば後で第三者目線でその考えについてあれこれ言うことができるようになります。いつもは自分の部屋で書いていますが、自然の中で誰からの干渉も受けずに書くことでどのような思考が流れてくるのか試してみました。
一つ、そのときの私が面白いことを書いていたので紹介したいと思います。
現在私は転職を考えています。そして、ゲーム業界に足を踏み入れようとしています。なぜゲーム業界を選ぶのか考えていました。「今まで消費してきたものを生産する側に回るというのはありだと思う。自分が消費してきたものだからこそ、その仕事の意味も考えやすくなる。」とそのときの私は書いていました。今の仕事については、「教育も長い間消費してきたものだからそれを生産する学校の先生をするのは理にかなっているようにも見える。でも学校には自分の選択で行っていた感があまりない。自ら消費したくて消費した感があまりない。だから違うんだろうな。」と書いていました。なるほど、そうやって仕事を選びたいと思っているんだね、と今は客観的に見ることができます。
自分が今考えていることは、今考えている時点ではこの世で唯一の正解のように感じます。良いことも悪いことも全てです。自分は正しいとか、自分は間違っているとか今思っていることを今の自分に否定することはできません。客観的に肯定することもできません。今の思考を書き残し、未来の自分に投げかけ、過去からの思考と向き合うことで初めて自分との対話は成立するのだと考えます。最後になんだかスピリチュアルなことを言ってみました。
今回は自然の中で自分の考えを書くことをしましたが、次行く時には今までの自分の思考をひたすら読み返すということをしてもいいと感じました。ちなみに、その遺跡公園の自然具合を写真でお伝えするとこんな感じでした。
まとめ
今回は自然という部分をうまく活用できていたかどうかあまり自信がありませんでした。でも自分の夢について考えるには、とにかく一人で誰からも干渉されない時間を持つことが大切だということをガネーシャは伝えたかったのではないかと思いました。だからこそ、ユングの例を出したのだと考えます。全てのペルソナを外して、自分自身のシャドウとも向き合うことができる環境、それが「自然の中」ということなのでしょう。私たちにとっての「ボーリンゲンの石の塔」を見つける、もしくは作り出すことが第一歩ですね。
次回の課題:虫の役割を知り、大事にする
虫を嫌う感情は、短期的な欲求じゃ。じゃけど長期的にみたら、虫は、人間が生きていくには欠かせん大事な存在じゃ。もちろん虫の被害を防がにゃいかん乗用もあるじゃろうが、害虫として一方的に嫌い、排除することはできんはずぜよ。
夢をかなえるゾウ0 水野敬也
ここのところ自然系の課題が続いています。虫ははっきり言ってかなり苦手です。このブログをやっていなかったら、間違いなく飛ばしている課題です。でもこういう課題にこそ、今までの私が気づかなかった発見があると信じます。今週出会った虫についてひたすら調べまくればいいのでしょうか。大事にできるかなあ。頑張ります。
コメント
おはようございます。
今回も楽しく拝読させていただきました。
今週もがんばりましょう。
ゆきっちょさん
いつもありがとうございます。
今週も頑張りましょう。
シャドウについて・・・普段自分が人に見せたいと思っている理想像と,その真反対のシャドウを裏側に秘めているという話でした。これは僕個人の性格ではないかと思うのですが,「その二面性を限界まで一つにしてしまおう。」もしくは,「真反対の部分を極限まで無くそう。」とするところが自分にはあるなと読んでいて感じました。実際のところできていませんが。
ペルソナについて・・・学校の先生をしているとプライベートの時間になってもなかなか顔面から仮面が剥がれてくれないですよね。もはや仮面をつけている状態が素顔なんじゃないかと思う時があるくらいです。一方で,プライベートの時間に生徒に出会ってペルソナがない状態の顔面を見られて慌てふためき,急に仮面をつけることもあります。
(誰からも干渉されない環境を作って,)シャドウと向き合う。仮面を外す。そうすることで,本当の人生を生きる,そして,深いところで自分自身になれる。自分もそんな時間を作ってみたいと感じました。
エクスプレッシブ・ライティングについて・・・これは,中田敦彦さんが紹介されていた0秒思考の本の考えに似ていますね。頭の中にある考えやモヤモヤをなんでもいいから文字に起こし,それを未来の自分が読み返すことで,自分自身を客観視することができる。客観視することで,感情のコントロール力が向上する。自分も日記を書いていてたまに読み返したときに「〇〇の悩みで1ヶ月以上悩んでいるじゃん!時間の無駄だな!」と自分に対して感じることがあります。今の自分が感じていることを,ただ正直に文字に起こして記録し,読み返す機会を作ることは,自己の成長に大きくつながるんだなと改めて感じました。もっと文字に起こす(記録する)枠を増やして,しっかり読み返す機会を作ろうと思います。
今週もとても勉強になりました。
ゆきっちょさん
シャドウを自分の中から追い出してしまおうという考え方ですか。究極の存在になれそうですね。
プライベートの時間に生徒に出会って急に仮面をつけるのは教師あるあるですね。
シャドウと向き合って仮面を外せる環境をどう作るかが課題ですね。
確かに、エクスプレッシブ・ライティングはマッキンゼーの考え方に近いかもしれません。
しょうもないことで悩んでいると気づくのは日記の大きなメリットです。
お互い書くのも読み返すのも習慣にしていきたいですね。
私の方こそゆきっちょさんの振り返りでいつも勉強させてもらっています。
ありがとうございます。